【MARATHON】
MARATHON (マラソン) 社は1939年にモリス・ウェイン氏により創業。
カナダのモントリールで開業し、時計はスイスのラ・ショー・ド・フォンの工房にて生産。
アメリカ、カナダ、イスラエル政府機関・軍など、各国の政府や軍隊に特化して計器を作り続けてきました。
第2次世界大戦時には、イギリスとカナダ政府に時計を納入。
しかし、当時の時計に「マラソン」という名前は見当たらず、代わりにイギリス軍には「プレシスタ」、カナダ軍 には「アダナック」の時計があり、1941年に参戦を決めた アメリカ軍には「ギャレット」と文字盤に入るミリタリーウォッチが存在しております。
なんと、実はこれらの時計を実際つくっていたのがマラソン社だったのです。
当時のスイスを核にした時計業界では、時計ケースや針、ムーブメントメーカーなど様々な会社が国境を越えて結びつき、時計作りを行なう伝統がありました。
このネットワークのなかで、あえて名前をアピールせずに時計づくりをしてきたのがマラソン社でした。
この理由を現在マラソン社を率いる四代目ミッチェル・ウェイン氏は、
「ジュエリーストアで売る時計ではなく、政府や軍で使う時計づくりを選んできたからだ」
「アメリカ国防省(DoD)に納入する時計 は、『ノーネーム』が基本。時計の文字盤から時間を告げるために必要な表示は外してはいけないし、反対に余計な文字は必要ない」
と語っております。
第2次世界大戦時後のベトナム戦争、湾岸戦争でも「マラソン」の時計は米軍に大量に納入され、アメリカ軍兵士と共にフィールドに立ってきました。
そして現在でも、「マラソン」はアメリカ政府の依頼を受け、アメリカ軍に腕時計を製造・支給し、制式採用品となっております。
【製品詳細】
■Brand : MARATHON (マラソン)
■Style Name : "Navigator" Pilot Watch (アメリカ国防省発注品)
■Case diameter : 4.3cm
■Case material : ファイバーグラス混合樹脂ケース
■Windshield : ヘサライト樹脂クリスタル風防
■Band : MILスペックナイロンベルト (20mm)
■Color : Coyote Brown
■Movement : スイス製ハイトルクムーブメント(クウォーツ)
■Function : 6気圧防水・回転ベゼル・トリチウム夜光
アメリカ軍のパイロット向けに支給されているMARATHON (マラソン) 社の"Navigator"「ナビゲーター」ウォッチ。
その歴史は古く、湾岸戦争の際にはパイロット向けに30,000本納められ、NASAのパイロットにも使用されるなど実績を伴った逸品。
「MARATHON (マラソン) 」という名前を初めて聞く方も多いかと思いますが、それもそのはずで基本的に一般販売はしておりません。
政府、軍の注文を受け、生産過剰分のみが民間用に流通するのです。
アメリカ政府の発注が最優先されるということです。
なので一般知名度は低くても、プロフェッショナルの間ではかなり有名です。
MARATHON (マラソン) 社は1939年にカナダで設立。
現在までアメリカ軍、各国政府に計器類を支給・提供し続けております。
時計はスイスのラ・ショー・ド・フォンの工房にて生産。
米連邦政府一般調達局で長い間認可され続けており、 現在もアメリカ軍が正式なミリタリーウォッチとして採用しているのはMARATHON社の一社のみです。
先述したようにMARATHON社の時計は民間への販売を目的としているわけではありませんので、コストパフォーマンスに非常に優れております。
その理由は他社のように一般市場向けの広告宣伝費を一切使っていない事です。
またパッケージングにもほとんどコストをかけていない事です。
他社はこのコストに莫大な経費をかけておりますので当然、商品の価格に反映されることになります。
MARATHON社の場合は、コストのほとんどが時計にのみかけられているのです。
高級腕時計と比較されるほど、世界でも優秀なムーブメントを作るETA社を採用しているMARATHON (マラソン) 社の時計は、価格に対して高精度、高耐久性という評判があります。
アメリカ国防省 (United States Department of Defense、略称:DoD)の定めたMILパフォーマンス・スペック (性能仕様書) 規格に基づき製造されたモデルです。
以下のような生産体制にも配慮されております。
・有毒化学物質、有害物質、オゾン層破壊物資を使用しない
・環境に優しい材質を使用する
・文字盤に刻印やシンボルは付けない
裏ぶたには軍・政府規格を満たす全ての刻印が入ります。
このマラソン社の"Navigator"「ナビゲーター」は1991年の湾岸戦争時、アメリカ空軍による通称「砂漠の嵐作戦」と呼ばれる空爆作戦において、戦闘機パイロット向けに30,000本収めらました。
数週間に渡って空爆が行われた後、戦局は「砂漠の剣作戦」と呼ばれる地上戦に移行。
空爆によって重要拠点が機能停止していたことで勝敗は明らかで、アメリカ多国籍軍は圧倒的勝利をおさめました。
その当時、1990年湾岸戦争時の米軍への納入スタイルがこの写真↓
赤箱に入れ、それを緩衝封筒に入れただけ。
マラソンのこのシンプル精神は今も不変です。
マラソン社はこのNavigatorを納品した功績を讃えられ、政府機関のDSCR (国防省補給センター : Defense Supply Center, Richmond ) よりベスト・バリューを受賞しております。
時計史に残る名機がまさにこのマラソン社のナビゲーターなのです。
ミリタリーウォッチとしての機能に特化している部分が各所にみられるデザインとなっております。
・非対称ケース
ケースは左右非対称となっており、これは右側がせり出していることで、リュウズガードの役割を果たしております。
対衝撃性を向上させるための意図的なデザインです。
この形は古く第二次世界大戦時代から連なるスタイルでもあります。
・回転ベゼル (60クリック)
経過時間を読み取れる回転ベゼルになっており、計測開始時刻 (長針の位置) にベゼルの▽(ゼロ)マークを合わせ、何分経過したか素早く把握できるようになっております。
これにより、もし開始の時間を忘れてしまっても、時計を見れば開始時間(と経過時間)が分かります。
・24時間表記
アメリカ軍の基準を元に、視認性重視で、ブランドロゴを排除したデザインと、24時間表記の文字盤となっております。
(政府機関では24時間単位の任務があるため、この表記が付いています)
・固定バー
バネ棒部分は固定バーになっており、一般的に多く見られる細い針金のバネで取り外しが出来る腕時計に比べ、耐久性を考慮した作りであることが伺えます。
使用されているベルトもMILスペックを満たしているMARATHON社純正のナイロンストラップが装着されております。
20mmの引き通し式のベルトのみ装着が可能です。
・トリチウム発光
12時間計・24時間計と2種類装備されたタイムスケールの文字盤には蓄光の必要がないトリチウムバイアルテクノロジーを使用。
トリチウム発光は蓄光タイプと違い、光に当てなくても長時間発光します。
トリチウムは人体に害のないレベルの放射性物質を使用しています。
(文字盤に入る"H3"と、その隣に入るマークはこれを表しています)
ミルスペック規格の時計には古くからから採用されており、実物ならではの発光システムです。
長時間暗いところでも視認性を高めてくれます。
・Sterile Version (ステライルバージョン)
こちらは文字盤の"MARATHON"、"US GOVERNMENT" 表記が削除されています。
理由としましてはアメリカ政府の所有とわかる内容が入っていてはまずい任務に遂行する場合、また、他国の政府に納められる場合にのみ生産された為です。
機密性の高い任務の場合に所属を明らかにしないようにするため、この表記がないステライルバージョンが使用されます。
ご紹介したような米軍の規格基準を満たした耐久性と機能性を兼ね備えた正真正銘の軍用腕時計が、このMARATHON(マラソン)社のナビゲーター・ウォッチです。
【コンディション】
S :
新品 (支給用箱・説明書・保証書付)
→お買い上げ日から2年の保証が付きます。
« USED CONDITION RANK »
S : 新品
A : 使用感が感じられない美品
B : 多少使用感があるが、目立った汚れ・ダメージのない商品
C : 使用感があり、多少汚れ・ダメージがあるが着用に問題のない商品
D : 汚れ・ダメージのひどい商品