GI Glasses <アメリカ軍 "USS" ミリタリー眼鏡 >
軍用語で用いられる "GI" とは、アメリカ陸軍の兵士の俗称です。
「G. I. shoes=兵隊靴」というように、官給品 "Government Issue" の略語として用いられております。
軍に官給されていた「G. I. glasses=兵隊眼鏡」のオリジナルバージョン(最初期タイプ)は、第二次世界大戦中に防毒マスクで使用するために設計されたようです。ケーブルテンプルとワイヤーフレームで構成され、レンズは「P3」を搭載。デザインはイギリス軍によって使用されたスタイルの修正でした。
第二次世界大戦後、材料はニッケル合金ワイヤーからセルロースアセテートに変更されました。
初期はグレーカラーのセルロースアセテートが採用されておりました。
タートのアーネルを思わせるウェリントンシェイプにダイヤ型のリベットが特徴です。
このグレーカラーのセルロースアセテートモデルは1968年に廃止され、その後はブラックカラーのセルロースアセテートへ変更となります。
1970年代後半からは "S9" と呼ばれる茶色のセルロースアセテートモデルに再設計されました。
■Manufacturer : USS -United States Safety Service-
■Style Name : 1970's "USS" Military Official G.I. Glasses
■Color : Black
■Size : 50-22 (レンズ横幅49mm × レンズ縦幅40mm、フロント横幅14cm、テンプル14cm)
"USS" -UNITED STATES SAFETY SERVICE-
アメリカ軍用に官給されていたG.I. (Government Issue=官給品) フレームには"USS"の刻印が入ります。
American Optical、Tart Optical、Bausch&Lomb、Shuron、Romco、Haloなどの当時の一流米国眼鏡メーカーが生産を請け負い、目の悪い米兵、また軍事務局に勤める人々など、軍関係者に支給されていたモデルです。
軍官給USSフレームの最終型「S9」GIグラスが入荷。
00年代以降から現在も長期的に軍に採用されているモデルとなりますが、こちらは希少なS9前期カラーとなるブラックになります。
80年代から現在まで採用されている「S9」GIグラスのブラウンカラーへ移行されるまで、1970年代の短い期間採用されていたのがこちらのブラックカラーになります。
そのためS9ブラウンに比べて球数が圧倒的に少ないレアカラーになります。
スクエア型のディテールが特徴でUSSフレームの中では一番よく知られているデザイン。
フロント両サイドとテンプルにつく2ドットのヒンジも特徴的です。
中太のいかにも軍用らしいゴツいフレームと7枚の蝶番で頑強に仕立てられており、軍に長期的 (その後カラーだけブラックからブラウンへ変更) に採用されるのも納得のミルスペックと言えます。
サイズは当時のXLサイズに値する希少な50-22になります。
日本人男性が着用するにはオススメのサイズ感になり、このサイズは中々出てこないです。
アメリカ国家安全保障局(NSA)の機密情報を暴露したコンピューターの専門家、エドワード・スノーデンの伝記映画『Snowden』(2016年)。
劇中でスノーデンを演じたジョセフ・ゴードン=レヴィット (Joseph Gordon-Levitt) がこの「S9」GIグラスを着用しております。
スノーデンは2004年にアメリカ軍に志願制度で入隊し、情報工学の知識を評価され、特技兵 (技術担当兵) の兵科に配属。イラク戦争に派兵される予定の特殊部隊の新兵として配属されました。
その訓練中のシーンで着用しているのが確認できます。
スノーデン本人は目が悪いので実際に支給され着用していたようです。
【Condition】
A :
傷の少ない綺麗なコンディションになります。
→レンズは入っておりませんのでフレームのみの販売となります。
« VINTAGE CONDITION RANK »
S : デッドストック-新品
A : 年代を感じさせない綺麗なビンテージ品
B : 年代を感じさせる傷・汚れが多少あるが目立たないビンテージ品
C : ビンテージ品特有の傷・汚れがみられるが使用に問題のない商品
D : 傷・汚れのひどいビンテージ品